8月の本のこと追記
総士が選んで進んだ道を否定できないというか、総士が望んで選んだ道だからこそどんなに悲しく寂しく思っても受け入れるしかなくて、そしてそれを誰よりも受け入れているのが一騎っていう状態に見える最終回が、悲しくて綺麗でつらすぎてすごいすきなんですけど、その理不尽さへの葛藤を誰かに、出来れば当事者たちに吐露して欲しかったというのが6月と8月の新刊です。
人として命を終えることをあんなに切望してた総士が、いつか終わる命を超えてしまった、下手したらいつまでも終われない命を手にしてしまった一騎をひとり置いて行ってしまうのか、また、それを良しとしてしまうことに、エゴいっぱいの気持ちで勝手に寂しく思っていました。
一騎は一騎で、あんなに命を使い切って行く人たちを引きとめようとしていたのに、最後はエゴで引き止めてはくれないんだとか、もっと自分のために動いても良いのにってやっぱり勝手に思っていました。
そんな総士に勝手だよ!って、完全に一騎側だけに立って真っ向から言えるのは、もう真矢ちゃんの役回りではないかな、こそうししかいないかなって思ったし、でもそれは何も知らないこそうしじゃなくて、総士は勝手なやつだ、でもそれは自分自身なんだと自覚しているこそうしでないとと思ってあの形にしています。
一騎も同様で、物わかりよく受け入れたつもりだったけど、どこかで総士を求める、自分の心の在処に1番寄り添ってくれる存在をこそうしに求めているかもしれないことに一騎自信が勝手だと思い込む。
お互いがお互いに対する思いに罪悪感で苦しむ。無印の和解前の2人の立場がある意味逆転しているような所を描いてみたつもりです。
こそうしはこそうしで、一騎に対する総士の勝手さに不満を感じながらも、それを自分自身とはすれども、その総士と自分を比較してしまうというのは入れ込みませんでした。環境的にどうあってもみんなの中に総士がいる限り、こそうしが総士と呼ばれる限り、どこかで何かの形で比較してしまう瞬間はあると思います。そこは今回に限っては組み込みませんでした。総士であることを受け入れるこそうしというのに重きを置きました。
あとなにより、私は、総士の幸せが一騎と共にあることよりも、自分自身の信念のもとに行くことだったと言うところがとても寂しいなって思ったし、ともすればそれが幸せにもなりえたかもしれない一騎を置いて行ってしまったことが悲しくて、だからこそ今度はお互いがお互いの幸せになれたらいいと思いました。こそうしと一騎にはそんな未来もそこまで強引ではないかなぁと思って。
でもこの話の延長上であったり、もしくは違う話だったりでもしかしたらこそうしが総士と自分を比較する瞬間は絶対にあるとも思っているし、このパターンではない続きもたくさんあると思っているので、描いては見たものの違う話も描きたいし、もっと他の人の話も読みたいです。
描いた本について色々言うのは、本で伝え切れてないのが浮き彫りみたいでお恥ずかしいですが、読んでくださった方に少しでも上記のようなことが伝わってるといいなぁとおもいます。